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あの頃の僕は若すぎて
君の気まぐれを許せなかった
そんな君のやさしさは
おとなびていました
机の上に編みかけの
セーター残していったまま
朝から続く雨の日に
泣きながら飛び出していった
※ 君はもう
この古いアルバムの中の
想い出の女として
小さな灰皿の中で 燃えてゆくのです
君の長い髪はとても
素敵 だったと言いたかった
別れの言葉が夢の中で
こんなにきれいに響いてます
心のほんの片隅で
つぶやいた言葉
たとえば誰かの小説の
ひとつの甘いフレーズとして
ぼくの心の本棚に
しまっておけるものなら
君はもう
二人でいつも買ってた
合挽 ( あいびき ) のコーヒーの
あのほろ苦い味も 忘れたことでしょう
今は一人部屋の中で
コーヒー沸かしているんです
※ 君はもう
この古いアルバムの中の
想い出の女として
小さな灰皿の中で 燃えてゆくのです
君の長い髪はとても
素敵 だったと言いたかった